八潮市道路陥没事故 救助活動に関する中間報告
ことし1月、八潮市で起きた道路陥没事故を受け、今後、同じような災害が発生した場合の救助活動のあり方などについて検討する委員会は19日、これまでの会合をまとめた中間報告を行いました。
ことし1月、八潮市で道路が陥没し、トラックが転落した事故では74歳の男性運転手が死亡したほか、崩落し続ける穴で救助隊員2人がけがをしました。
検討委員会は大学教授や消防庁の職員など8人の有識者で構成されていて、これまで5回、会合を開いています。
19日は、これまでの委員会についてまとめた中間報告書を、草加八潮消防組合の管理者である山川百合子草加市長と副管理者の大山忍八潮市長に手渡しました。
検討委員会の永田尚三委員長は、事故当時の状況などを考えると穴への侵入方法など一連の救助活動に関して、「消防の判断はおおよそ妥当性を欠くものではなかった」と報告しました。
また、救助の際に、崩落物が隊員2人に直撃し、負傷したことに関して、「穴の中で安全に作業できる安全活動範囲外と判明した際に侵入を中止すべきであったという意見があがった」と話しました。
検討委員会の最終報告は来年1月に開催予定の第6回の会合で取りまとめられ、年度内に報告するとしています。
