12月1日(月)のニュース

私立認可保育所で女性保育士が園児を虐待

 さいたま市は、1日、中央区の私立認可保育所で43歳の女性保育士による虐待行為が確認されたと発表しました。

 市によりますと、女性保育士は、先月5日、おやつの時間などに園児の胸を手の甲で叩く、顔をつかんで保育士の方に向かせるなどの、行為を行ったということです。

 それを見ていた別の職員が、保育所の施設長に訴え事態が発覚しました。

 保育所の聞き取りに対して女性保育士は自分の言うことを聞いてくれなかったという趣旨の話をしているということです。

 女性保育士は11月30日までに退職しています。

 市は今後、再発防止に向けた指導を行う方針です。

横田蒼和選手 埼玉西武入団決定を東松山市長に報告

 山村学園高校の横田蒼和選手が自身が住む東松山市役所を訪問し、埼玉西武ライオンズの入団が決まったことを報告しました。

 市役所を訪れた横田選手は、地元、東松山市で小学1年生から野球をはじめ、小学6年生の時は、埼玉西武ライオンズジュニアでプレーしました。

 ことし7月の高校野球県大会では投打で活躍し山村学園のベスト4進出に貢献し、ドラフト会議で埼玉西武ライオンズから5位指名を受けました。

 報告を受けた森田光一市長は、「以前から活躍ぶりを知っていたので西武ライオンズに決まって私もうれしい。ぜひ夢を叶えて東松山のためにも頑張ってほしい」と期待を寄せていました。

老人ホーム殺害事件 元職員「死刑になりたかった」

 ことし10月、鶴ヶ島市の老人ホームで入所者の女性2人が死亡した事件で、このうち1人を殺害した疑いなどで逮捕されていた元職員の男が、もう1人の女性を殺害した疑いで再逮捕されました。

 男は「事実は言いたくありません」と話す一方で、「死刑になりたかった」とも供述しているということです。

 殺人の疑いで再逮捕されたのは、住所不定の元職員・木村斗哉容疑者(22)です。

 この事件は10月15日、鶴ヶ島市若葉の「若葉ナーシングホーム」で、小林登志子さん(89)と上井アキ子さん(89)が死亡したもので、木村容疑者は小林さんを殺害した疑いで逮捕されていました。

 警察は1日、身に着けていたベルトで上井さんの首を絞めるなどして殺害した疑いで、木村容疑者を再逮捕しました。

 木村容疑者は殺害を認めていましたが、その後の調べに対し「事実については言いたくありません」と話す一方で、「死刑になりたかった」などと供述しているということです。

 また、施設や2人に対して「恨みはない」と話していましたが、「原因がある」とも語るなど供述が変遷していて、警察は引き続き2人を殺害した動機の解明を進めていくことにしています。

12月定例県議会開会 49議案提出

 12月定例県議会が1日開会し、八潮市の道路陥没事故に伴う県道の復旧工事費など、およそ84億円を盛り込んだ補正予算案など49議案が提出されました。

 八潮市の道路陥没事故に伴う補正予算案には83億9100万円を計上し、下水をう回させるための仮排水管の撤去や、来年4月に供用を開始する予定の県道2車線を復旧する工事費などに充てます。

 また、顧客や取引先から不当なクレームを受ける「カスタマーハラスメント」を防止するための条例案も提出されました。

 罰則はなく、カスハラ対策として優良な取り組みをした事業者を表彰する制度を都道府県で初めて規定する方針で、可決されれば来年7月1日に施行される予定です。

 大野知事は「誰もが安心して働くことができる就業環境を整備し、事業者が安定した事業活動を継続できる環境を構築するとともに、顧客などの豊かな消費生活および公正な取引を推進し相互に尊重し合える社会の実現を図り、持って持続可能な社会を実現するため新たに制定する」と提案理由を説明しました。

 12月定例県議会は、今月5日からの一般質問などを経て19日に閉会します。

県議会で火災発生を想定した避難訓練

 県議会は1日の本会議終了後、議会開会中に火災が発生したという想定で避難訓練と消火訓練を行いました。

 館内放送が流れると各会派の控室にいた議員たちは、煙を吸い込まないよう注意しながら、議事堂に隣接した県庁第3庁舎の講堂に避難しました。

 このあと、議事堂の正面玄関前で消火訓練が行われました。

 議員たちは、浦和消防署の署員から消火器の正しい使い方や屋内消火栓による消火方法を学んだあと、火元に見立てたカラーコーンに水を当てるなどして、訓練に臨んでいました。

上尾市長選 畠山氏が3選

 任期満了に伴う上尾市長選挙は30日投開票が行われ、現職の畠山稔氏が3回目の当選を果たしました。

 投票率は32.53パーセントで、前回=4年前を1.33ポイント上回りました。

 畠山氏は、子育て世代の転入超過を維持するための政策を打ち出したいと話していました。

 一方、新人5人の争いとなった県議会議員東8区・越谷市の補欠選挙も30日投開票が行われ、地域政党・越谷市民ネットワーク公認の山田裕子氏と、自民党公認の橋本健人氏の2人が当選を果たしました。

 投票率は20.62パーセントでした。

冬の交通事故防止運動始まる

 1日から、冬の交通事故防止運動が始まり、大宮警察署で出発式が開かれました。

 1日警察署長を委嘱された、自転車マナーアップ推進校に指定されているさいたま市立大宮南中学校の生徒会長佐藤和奏さんは、「交通事故は1人1人が交通ルールを守り、思いやりのある行動を心がけることで防ぐことができます」と呼びかけました。

 大宮警察署管内では、自転車が関係する事故が多く発生していて、今月14日までの期間中、交通ルールの遵守を周知していきます。

 県内では、死亡事故が相次いでいます。

 県警交通総務課によりますと、30日までの県内の交通事故死者数は103人で、前の年の同じ時期と比べて、6人増加しました。

 このうち65歳以上は、半数以上を占めています。

 また去年、歩行中に車にはねられるなどして亡くなった高齢者は18人で、このうち14人が黒っぽい衣服を着ていたということです。

 そこで、県警は冬の交通事故防止運動にあわせて、事故から身を守るためのコーディネートを展示するイベントを地元企業の「しまむら」と開いています。

 「ファンションセンターしまむら」のさいたま新都心店で、1日から始まった展示イベントでは、白の衣服などを使った60代男性や女性、それに40代女性向けの3種類のコーディネートを紹介しています。

 ポイントは、夜間でもドライバーが見えやすい明るい色の服装を着用することです。

 さらに反射材を身に付けると、事故を防げる可能性が高まるということです。

 このイベントは今月14日まで開かれています。

健康とお金の寿命をのばすセミナー

 人生100年時代を安心して過ごすために、健康とお金の寿命をのばすためのヒントを知ってもらおうというセミナーが、坂戸市の女子栄養大学で開かれました。

 セミナーは包括連携協定を結ぶ女子栄養大学と埼玉りそな銀行が共同で開いたもので、坂戸市民らおよそ80人が参加しました。

 第一部では、女子栄養大学の坂本香織専任講師が健康寿命をのばす栄養学をテーマに講演し、ビタミンの一種の葉酸は動脈硬化の予防に効果があるなどと説明しました。

 そのうえで、葉酸が豊富に含まれるブロッコリーやほうれん草などを食べることの重要性を伝えたほか、効率的に摂取できる調理方法などを紹介しました。

 また、第二部では埼玉りそな銀行坂戸支店の木住野恵里子さんが、お金の寿命を伸ばすための資産運用をテーマに話しました。

 木住野さんは、投資の仕組みを説明したほか非課税で少額な資金から始めることができるNISAを紹介しました。

 参加した人たちは、メモをとるなどして真剣に健康とお金について学んでいる様子でした。