八潮道路陥没事故 原因究明委 報告書を知事に提出
去年1月、八潮市で起きた道路陥没事故を受けた原因究明委員会は、19日報告書を取りまとめ大野知事に手渡しました。
事故発生から1か月余りで発足した原因究明委員会は、これまでに現地調査や意見交換を経て19日報告書を取りまとめました。
そして、城西大学学長の藤野陽三委員長が大野知事に報告書を手渡しました。
報告書では、道路陥没の原因について3つのシナリオを示しています。
このうち有力なのは、下水道管が硫化水素による腐食で小さな隙間が生じ、そこから土砂が流出することで地中に空洞が発生したとしています。
さらに、年単位の時間をかけて空洞が成長したことで道路が陥没し、その影響で下水道管が崩壊した可能性が高いと結論づけました。
また、2022年2月に行われた県が5年ごとに実施する点検では、管の内部が水しぶきなどで見えにくい状態だったにもかかわらず、最も危険度の高い「ランクA」ではなく1段階低い「ランクB」と評価していたことが明らかになりました。
委員会は、映像が十分に確認できない箇所についても「要注意」として扱う仕組みが必要だったと指摘しています。
前回の調査当時の技術では、水の流れが早く直径の大きい下水道管内部を鮮明に撮影することが難しく、陥没を事前に予測するのは困難だったとしています。
そして委員会は、県に対し、▼水しぶきなどで映像が確認できなかった箇所の再調査▼「点検困難箇所」の定義の見直し▼新たな調査技術の開発などの必要性を訴えています。
