4月10日(木)のニュース

市有地を不正売却 さいたま市元職員を在宅起訴

 JR与野駅西口の土地区画整理事業を巡り市の所有する土地を不正に売却したとして、懲戒免職となったさいたま市の元職員の男が有印公文書偽造と行使の罪で在宅起訴されました。

 在宅起訴されたのは、さいたま市の元職員橋爪秀雄被告(53)です。

 起訴状などによりますと、去年1月、与野まちづくり事務所の所長補佐を務めていた橋爪被告は、正規の手続きをせずに市長印を使用して土地の売買契約書を偽造し交付するなどして、民間企業に土地を売却した罪に問われています。

 さいたま市は、去年6月、有印公文書偽造と行使の疑いで浦和西警察署に刑事告発し、橋爪被告は11月に書類送検されていました。

 清水市長は「今後の裁判の状況を注視するとともに、第三者委員会による検証を進めてまいります」とコメントしています。

大麻密輸の疑い ベトナム国籍の男逮捕

 去年12月、ドライフルーツなどの袋に隠してベトナムから大麻を密輸したとして、県警はベトナム国籍の24歳の男を逮捕しました。

 逮捕されたのは、ベトナム国籍で深谷市上野台の無職 グエンゴッククイ容疑者(24)です。

 グエン容疑者は去年12月、2回にわたりベトナムから深谷市内の自宅アパートに、大麻およそ3.3キロ、末端価格およそ1650万円を密輸した疑いが持たれています。

 県警によりますと、大麻はドライフルーツとシリアルの袋に隠されていたということです。

 去年11月に、東京税関から通報があり、県警が捜査してグエン容疑者の犯行を特定したということです。

 県警は、捜査に支障があるとして認否を明らかにしていません。

 グエン容疑者は、これまでに大麻を密輸した疑いなどで4回逮捕されています。

 大麻はあわせておよそ8.3キロ、末端価格はおよそ4150万円にのぼるとみられています。

川越訪れた外国人観光客 調査開始以降最多

 去年1年間に川越市を訪れた観光客は735万8000人で、このうち外国人観光客は69万9000人と市が調査を開始して以降、最多となったことがわかりました。

 観光課によりますと、去年、川越市を訪れた国内の観光客数は665万9000人で、前の年に比べ1.3パーセント増えました。

 外国人の観光客は推計で69万9000人となり、前の年に比べ13.7パーセント増加しています。

 前の年からの伸び率は国内観光客を大幅に上回り、2007年に調査を開始して以来、最多となりました。

 一方、日本政府観光局によりますと、去年、日本を訪れた外国人旅行客は前の年に比べ47.1パーセント増えていて、川越市を訪れた外国人観光客の伸び率はこれを大きく下回っています。

 全国に比べ鈍化傾向にあることについて、観光課は「コロナ禍が明けて、行動範囲が大都市圏中心から全国に拡大し分散したことが推測される」としています。

4月10日は「納貯の日」 期限内の納税を呼びかけ

 4月10日は、税金を期限内に納めることを呼びかける「納貯の日」です。

 期限内の納税やキャッシュレスによる税金の納付を呼びかける啓発活動がさいたま市で行われました。

 JRさいたま新都心駅前では、納税貯蓄組合連合会や浦和税務署のほか、県やさいたま市の職員などが、チラシや啓発用のウェットティッシュを配りました。

 また、スマートフォンやパソコンでできる「キャッシュレス納付」の活用を駅の利用者に呼びかけていました。

普寛霊場春季大祭

 山岳信仰に仏教などの要素が融合した「修験」の道に入り、神道と仏道を究めて木曽御嶽山を開山した行者、普寛が亡くなった本庄市で、10日、春の大祭が行われました。

 本庄市中央にある普寛霊場では、普寛をしのび春は4月10日、秋は10月10日に大祭が行われます。

 大祭では、ほら貝の音を合図に、全国から集まった信者たちがおはらいをしながら本堂に向かい祈祷しました。

 また体内の邪気を払う「お湯加持」や、荒行の1つで人の業や煩悩を払い無病息災などを願う「火渡り」の場所に結界を張り、邪気を払う「方位固め」などが行われました。

 そして、重ねた材木に火が放たれ火渡りが始まると、訪れた人たちは、熱さが残る灰の上を裸足で歩きながら無病息災を願っていました。

サクラソウ品評会

 愛好家が丹精込めて育てたサクラソウの品評会がさいたま市内で開かれました。

 品評会は県と市の花である「サクラソウ」を普及させ、国の特別天然記念物に指定されている「田島ケ原サクラソウ自生地」の保護に繋げようと毎年、行われています。

 品評会には市内外から鉢植えのサクラソウ26点が出品され、10日はこのうち一次審査を通過した8点の審査が行われました。

 審査では、鉢から出ている茎の長さや太さに差がないことや、花びらの数は10輪以上で色彩が鮮やかであることなどが評価されます。

 審査の結果、最も優秀な作品に贈られる県知事賞には「獅子頭」が選出されました。

 また、さいたま市長賞には「絞竜田」が選ばれています。

 いずれも茎や葉などの全体のバランスが整っていることや、花がまとまって咲いていたことなどが評価されたということです。

 今回、出品された26作品は4月12日と13日に、JR浦和駅東口の駅前広場で開かれる「さくらそう祭り」の会場で展示されるということです。