4月4日(金)のニュース

川越市 男性が重傷 ひき逃げの疑いで男を逮捕

 3日夜遅く、川越市で路上を歩いていた男性が車と衝突し、ろっ骨を折るなどの重傷を負ったひき逃げ事件で県警は4日、32歳の男を逮捕しました。

 ひき逃げや酒気帯び運転などの疑いで逮捕されたのは、川越市藤原町の会社員清水大容疑者(32)です。

 清水容疑者は4日午前0時まえ、川越市稲荷町の市道で酒気帯びの状態で乗用車を運転し、路上を歩いていた32歳の男性と衝突してけがをさせ、そのまま逃走した疑いが持たれています。

 男性はろっ骨を折るなどの重傷を負いましたが、命に別状はないということです。

 警察は、破損していた乗用車を運転していたことや現場の状況などから清水容疑者の犯行と特定しました。

 調べに対し清水容疑者は「酒を飲んで運転し事故を起こしたことは間違いないが電柱だと思っていました」と容疑を一部否認していると、いうことです。

さいたま市桜区 「嘱託警察犬」の審査会

 警察の要請を受けて事件の捜査や行方不明者の捜索にあたる「嘱託警察犬」の審査会がさいたま市桜区の秋ヶ瀬公園で行われました。

 審査会は、3日と4日の2日間行われ、民間の訓練所で飼育されているシェパードなど77頭と26人の指導士が出場しました。

 審査項目の一つ、「警戒作業」のポイントは、指導士の指示を犬がしっかり守れるかです。

 指導士は、木製のダンベルを投げて犬に取って戻ってくるように伝えます。

 県警鑑識課によりますと、去年1年間で「嘱託警察犬」が出動したのは142件で、このうち135件が行方不明者の捜索で、7件が事件の捜査でした。

 結果は、5月中に発表される予定で、合格した犬は6月1日から1年間、県警の「嘱託警察犬」として職務にあたります。

ことし1月~3月の特殊詐欺 警察官かたる手口急増

 県警は、ことし1月から3月25日までに把握した特殊詐欺の件数と被害額を発表しました。

 件数、被害額ともに前の年の同じ時期と比べて増えていて、特に、警察官をかたる手口が急増しています。

 県警によりますと、ことし1月から3月25日までに確認された特殊詐欺は、前の年の同じ時期と比べ61件増えて305件でした。

 被害額は、10億7005万円でおよそ5億8000万円増えました。

 被害額の増加要因として県警は現金を直接、受け渡さずに済むうえ、上限額がないインターネットバンキングが多く利用されていることをあげています。

 また、最近は警察官をかたる手口が急増しています。

 例えば警察官を名乗る者が「あなたの口座がマネーロンダリングに使われていて、逮捕状も出ている」などと電話し、SNSで逮捕状や警察手帳の写真を送りつけます。

 さらに「あなたの口座のお金をすべて調べる必要がある」などと伝えて、指定口座に金を振り込ませて、だまし取るというものです。

 県警は、「あなたには守秘義務があるので周りの人に絶対話してはいけない」と言われたら詐欺を疑い、警察や家族など周りの人に相談するように呼びかけています。

2024年度 倒産件数 過去10年で最多

 昨年度=2024年度の県内企業の倒産件数は410件で11年ぶりに400件を超え、過去10年で最も多かったことが、帝国データバンク大宮支店の調査で分かりました。

 昨年度、1000万円以上の負債を抱えて倒産した県内企業は前の年度より68件増加し、410件でした。

 2013年度の447件以来、11年ぶりに400件を上回りました。

 負債総額は539億1000万円で、前の年度より83億8200万円増えています。

 業種別ではサービス業が前の年度から49件増えて107件で最も多く、次いで、建設業97件、小売業64件となっています。

 主な原因では販売不振が362件で全体のおよそ9割を占めています。

 帝国データバンク大宮支店は「コロナ禍を経て経済活動が正常化し政府の支援策も通常に戻る中で、倒産件数が確実に増加傾向をたどっている」と指摘しています。

 その上で「回復基調を維持するも物価高や人手不足などの不安要素で力不足感は否めない。加えてトランプ政権の関税政策の影響で国内景気が冷え込む可能性がある」との見解を示しています。

本庄市の産泰神社 例大祭 参拝客が安産祈願

 4日、本庄市の産泰神社で年に一度の春季例大祭が行われ、多くの参拝客で賑わいました。

 「安産の神様」がまつられている本庄市四方田の産泰神社は、毎年4月4日に神様に日頃の感謝を伝える春季例大祭を行っています。

 4日は妊婦などが訪れ、安産できるようにという願いを込めて底が抜けているヒシャクを奉納していました。

 また、例大祭限定の御朱印も用意されていて、それを求める人の姿もありました。

狭山市“春の訪れ告げる”カタクリが見頃

 春の訪れを告げるカタクリの花が、狭山市の丘の斜面で見ごろを迎え、訪れた人を楽しませています。

 カタクリはユリ科の多年草で、日中になると薄紫色の花びらが上に向かって反り返るように開くのが特徴です。

 毎年2月下旬に芽を出して4月上旬に開花のピークを迎えたあと、葉が透明になって枯れるなど、その姿が溶けるように消えてしまうことから、「春の妖精」とも呼ばれています。

 ことしは3月中旬から下旬にかけて気温が低い日が続いたため、花の咲き始めは例年より遅くなりました。

 その後は気温が25度以上になる日もあり、花は一気に咲き、見ごろの時期は例年通り迎えたということです。

 4日は朝から晴れ渡りこの時期らしいあたたかさとなったため、多くの花びらが開きました。

 訪れた人は可憐に咲く花をゆっくり眺めたり、写真に収めたりして楽しんでいました。

 狭山市の稲荷山公園のそばにあるカタクリは今が見ごろのピークで、4月10日くらいまで楽しめるということです。