6月10日(火)のニュース

80代女性の顔殴る 傷害の疑いで介護士逮捕

 8日、さいたま市緑区の特別養護老人ホームで、利用者の80代の女性の顔を殴るなどし、けがをさせたとして介護士の男が逮捕されました。

 男は「仕事のストレスなどからイライラしてやった」と話しているということです。

 傷害の疑いで逮捕されたのは、さいたま市緑区松木の介護士 伊東雄治容疑者(30)です。

 警察によりますと、伊東容疑者は8日午前4時20分ごろから4時34分ごろまでの間、さいたま市緑区の特別養護老人ホーム「あすなろの郷浦和」で、82歳の女性に対し顔を殴るなどの暴行を加え、頭に全治2週間程度のけがを負わせた疑いが持たれています。

 伊東容疑者は、廊下にいた女性を抱きかかえて連れ戻しベッドに投げつけたあと、殴ったということです。

 女性がけがをしていると施設から連絡を受けた親族が9日、警察に通報し発覚しました。

 警察の調べに対し、伊東容疑者は「仕事のストレスなどからイライラしてやった」と話し、容疑を認めているということです。

 警察は詳しいいきさつなどを調べています。

核都市広域幹線道路の事業推進を国に要望

 大野知事とさいたま市の清水市長は、首都高埼玉新都心線から東北道付近を結ぶ「核都市広域幹線道路」の事業推進を求める要望書を、中野洋昌国土交通大臣に手渡しました。

 「核都市広域幹線道路」は、圏央道と東京外環道の間に位置し、首都圏1都3県の交流や連携を促進する目的で計画された道路で、首都圏の幹線道路の混雑緩和などが期待されています。

 要望書では、首都高埼玉新都心線の見沼インターチェンジから東北道付近までのルート帯の案を早期に公表し、概略計画の検討を進めることを求めています。

 また、埼玉高速鉄道の延伸計画の手続きを同時期に進め、地域開発の発展に向けた相乗効果が最大限発揮されるよう、事業を進めることなども要望しています。

 大野知事は、中野大臣には比較的前向きにとらえてもらったのではないかとしたうえで「道路と地下鉄の縦と横の糸がしっかり重なることで、大きな効果が見込まれる。市と県でしっかりとタッグを組みながら連携していきたい」と述べました。

関東甲信で梅雨入り

 気象庁は10日、「関東甲信地方が梅雨入りしたとみられる」と発表しました。

 関東甲信地方の梅雨入りは、平年より3日遅く、去年より11日早くなりました。

 10日の県内は、前線や湿った空気の影響で朝から曇りや雨となりました。

 日中の最高気温は低いところで秩父で20.0度、所沢と寄居で20.5度、越谷で21.0度など9日に比べて6度から8度ほど下がりヒンヤリとした一日となりました。

 向こう1週間は曇りや雨の日が多くなる見込みです。

ひき逃げか 鴻巣市 89歳男性死亡

 10日未明、鴻巣市内の県道で高齢の男性が血を流して倒れているのが見つかりました。

 男性は頭などを打ち、搬送先の病院で死亡が確認されました。

 警察は現場の状況などからひき逃げ事件として捜査しています。

 10日午前3時40分ごろ、鴻巣市大芦の県道で通行人の男性から「血を流した人が自転車と一緒に倒れている」と110番通報がありました。

 警察が駆けつけると、久喜市上内に住む須貝三郎さん(89)が頭から血を流して、壊れた自転車とともに路上で倒れていました。

 須貝さんは病院に搬送されましたが、頭を強く打っていて、およそ3時間後に死亡が確認されました。

 警察は現場の状況などから、車が須貝さんをはねてそのまま走り去ったとみて捜査しています。

 一方、9日午前、富士見市の路上で女性が車と衝突し、意識不明の重体となったひき逃げ事件で、警察は、富士見市諏訪の自営業 川口佳誉容疑者(40)を逮捕しました。

 川口容疑者は、9日午前7時半ごろ、富士見市諏訪の丁字路交差点で乗用車を運転し、道路を渡っていた76歳の女性をはねてそのまま逃げた疑いが持たれています。

 警察によりますと、目撃者の証言や現場の状況などから川口容疑者の犯行を特定したということです。

 調べに対し、川口容疑者は容疑を一部否認しているということです。

顔にスパイス塗り襲う インド人ら4人送検

 ことし3月、吉川市の路上で、人材派遣会社の社長の顔にスパイスの粉を塗りつけて、現金が入ったバッグを奪おうとしたとして逮捕されたインド国籍とネパール国籍の男4人の身柄が10日、さいたま地検に送られました。

 強盗致傷の疑いで逮捕・送検されたのは、インド国籍で、茨城県結城市の無職、シャルマ・アマン容疑者(31)らインド国籍とネパール国籍の男4人です。

 警察によりますと、4人はことし3月14日、吉川市の路上で人材派遣会社で社長を務める52歳の男性の顔にスパイスの粉を塗りつけ、現金およそ780万円が入ったバッグを奪おうとし、目に全治およそ2週間のけがをさせた疑いが持たれています。

 警察は、捜査に支障があるとして、4人の認否を明らかにしていません。

 事件当日は、会社の給料日だったということで、金に困り犯行に及んだ可能性もあるとみて警察が詳しく調べています。

「闇バイト」の撲滅訴え 浦和レッズ

 サッカー・J1の浦和レッズは、若者がSNSを通じて応募する「闇バイト」の危険性を啓発するポスターを作製し、10日、県警に贈呈しました。

 贈呈式には、浦和レッズのブランドアンバサダーを務める岡野雅行さんと、県警生活安全総務課の藤木渉課長が出席しました。

 藤木渉課長は「ポスターは闇バイトに応募して犯罪に加担する者を根絶するため、広報活動に有効活用します」と挨拶しました。

 続いて、岡野さんが「私たちは県警と連携し、闇バイトの危険性を周知し、犯罪に加担しない・させない社会を目指します。誇りある未来のために、闇バイトの撲滅を誓います」と宣言しました。

 このあと、岡野さんからレッズが作製した闇バイトの危険性を啓発するポスターが贈られました。

 ポスターは県内の学校や商業施設に掲示されるということです。

県法人会連合会 定時総会

 県法人会連合会の定時総会が、さいたま市内で開かれ、今年度の事業計画や収支予算が報告されたほか、法人会の発展に貢献した個人らが表彰されました。

 県内15の法人会の会員らなどおよそ130人が出席する中、池田一義会長は、石破総理大臣が9日、2040年にGDP=国内総生産を名目で1000兆円に引き上げ、国民の平均所得を5割以上増やすことを夏の参議院選挙の最重点公約に掲げるよう自民党幹部に指示したことに触れました。

 池田会長は「今後、物価と賃金の好循環をどう果たしていくのか注目される。こうした変化の中で、中小企業は経営力が試される」と述べました。

 また定時総会では、今年度の事業計画や収支予算が報告されたほか、会の発展に貢献した法人会や個人が表彰されました。

つながるSAITAMAフェス

 県内の中小企業の経営者らで組織する県倫理法人会は、地域社会の発展とつながりを深めようと「つながるSAITAMAフェス」をさいたま市で開きました。

 イベントでは「さいたま竜神まつり会」のメンバーが、パフォーマンスを披露しオープニングを飾りました。

 このあと県倫理法人会の天野正幸会長が「いろいろな団体と一緒に、とにかく良い埼玉を作りたいという一心でこの催しを開催します」とあいさつしました。

 また、来賓のさいたま市の清水市長は「いろいろな地域や企業のみなさんと連携して、県全体がさらに魅力あるすばらしい街になるように協力したい」と話しました。

 会場では、埼玉キワニスクラブやロータリークラブ、商工会議所青年部など、さまざまな団体がPRブースを出展し、活動内容を紹介していました。