12月25日(木)のニュース

デフリンピック 県ゆかりの選手がメダル獲得を報告

 先月、開かれた聴覚障害者の国際スポーツ大会「デフリンピック」でメダルを獲得した埼玉県ゆかりの選手たちが、大野知事に結果を報告しました。

 大野知事を表敬訪問したのは、日本選手団の旗手を務め空手の女子個人組手61キロ級で金メダル、形で銅メダルを獲得した坂戸市在住の小倉涼選手をはじめとした13人のメダリストです。

 25日は、県の魅力発信に貢献し、県民に笑顔や感動を与えた人などを表彰する「彩の国M.A.P」が、大野知事から選手たちに贈られました。

 このあと、選手たちは金メダルを獲得した喜びや銀メダルや銅メダルとなった悔しさなど、それぞれの思いを伝えました。

 これを受け大野知事は、手話を交えながらメダルを獲得した選手たちの活躍をたたえました。

 そして「東京で開催されたことで、多くの県民が皆さんの活躍を目の当たりにすることができました。 大きな勇気を与えてくれてありがとうございました」とあいさつしました。

日高市を「交通事故防止特別対策地域」に指定

 県は、死亡交通事故が多発している日高市を、25日から3か月間「交通事故防止特別対策地域」に指定すると発表しました。

 県は過去3か月間の交通事故による死者が、各市町村が設定した人数に達すると「交通事故防止特別対策地域」に指定し交通安全対策を集中的に行います。

 日高市は、先月に2人、今月に1人と交通事故による死者数が3人に達したため、特別対策地域に指定されました。

 今年度、県が対象地域に指定するのは和光市、吉川市に続き3回目です。

 日高市は、市長を本部長とする交通事故防止特別対策本部を設置して集中的な対策を行うほか、県や県教育委員会、それに県警などとも協力し交通安全対策に取り組みます。

 県防犯・交通安全課は、日高市の死亡交通事故は幹線道路での発生が多いとして「交通量が多い場所は、運転手も歩行者も注意してほしい」と呼びかけています。

さいたま地裁 竹内努新所長就任会見

 今月11日付で、さいたま地方裁判所の所長に就任した竹内努氏が25日、記者会見を開き就任にあたっての抱負を述べました。

 千葉県鎌ヶ谷市出身の竹内努新所長(59)は、一橋大学法学部を卒業後、1993年に裁判官となりました。

 東京地裁や京都地裁などで民事裁判を中心に担当し、法務省で司法法制部長や民事局長を歴任後、ことし7月から東京高裁の部総括判事を務めていました。

 25日の就任会見で、竹内所長は「規模の大きなさいたま地裁の所長に任命していただいたことは大変光栄。職員と協力し、適正迅速な裁判の実現に向けまい進していきたい」と抱負を述べました。

 また、埼玉の印象については「自然と歴史がうまく調和しているイメージがある」と話しました。

さいたまカップ 中学生がビジネスアイデア提案

 中学生が企業と一緒に考えたビジネスアイデアを提案する「さいたまカップ」が、さいたま市で開かれました。

 さいたまカップには、市内の中学校7校が出場し、地元企業の強みを生かしたビジネスプランを提案しました。

 プランは、生徒たちが企業を調査するなどして、およそ半年間かけて練られたもので、予選を勝ち抜いた5チームが発表しました。

 岸中学校のチームは、浦和区に本社があり施設の管理などを行う「アイル・ホールディングス」をリサーチしました。

 増加する空き家問題の解決に向け、空き家の所有者と利用希望者をマッチングさせ、管理と利活用を提供する新サービスを提案しました。

 アイルが空き家を定期巡回したり、清掃したりすることで、空き家がいつでも安心して使える仕組みで、地域課題の解決につながる取り組みです。

 グランプリに輝いた、さいたま市立宮前中学校のチームは、ガラス面に映像を投影する技術を持つ北区の「マレリ」をリサーチし、推し活と投影技術を組み合わせた「推しカレーター」を提案しました。

 さいたま新都心にあるけやき広場のエスカレーターなど、側面がガラスになっているエスカレーターのガラス部分に推しのアーティストやキャラクターを映し出します。

 利用者が自分の「推し」を選んで表示することもでき、「推し」と一緒にエスカレーターに乗っている気分を味わえるということです。

川口オート所属選手が川口市に寄付

 川口オートで活躍するオートレーサーたちが、100万円余りを川口市に寄付しました。

 25日は、全日本オートレース選手会埼玉支部の小原望支部長ら選手4人が川口市役所を訪れ、支部に所属する84人分の寄付100万円余りの目録を、奥ノ木信夫市長に手渡しました。

 選手会埼玉支部からの寄付は18年連続です。

 また、児童虐待の防止に役立ててもらいたいと、庁舎に掲げる横断幕や子ども用の遊具など65万円相当の品を寄付しました。

 これを受け、奥ノ木市長は「元気なまち川口の実現に向けて有効に使います」と、感謝の意を伝えました。

横断歩道横断中の男性が車にはねられ死亡

 24日夜、久喜市の県道で、横断歩道を渡っていた20代の男性が車にはねられ死亡しました。

 警察は、運転していた58歳の女を現行犯逮捕し、詳しい事故の状況を調べています。

 きのう午後9時15分ごろ、久喜市久喜本の交差点で「車と歩行者の事故」と、110番通報がありました。

 警察によりますと、横断歩道を渡っていた近くに住む会社員・大川裕生さん(24)が、頭などを強く打ち病院に搬送されましたが、およそ2時間半後に死亡が確認されました。

 警察は、車を運転していた久喜市桜田のパート従業員・茂木清美容疑者(58)を、過失運転致傷の疑いで現行犯逮捕しました。

 茂木容疑者は「交差点を右折する際、横断歩道を歩いていた人をはねた」と、容疑を認めているということです。

 警察は、容疑を過失運転致死に切り替えて、詳しい事故の状況を調べています。