12月9日(火)のニュース

熊谷小4男児死亡ひき逃げ 時効撤廃求め嘆願書提出

 熊谷市で、当時小学4年生の男の子が車にひき逃げされ死亡した事件は、16年が経った今も解決に至ってません。

 男の子の母親は、9日法務省を訪れ、「逃げ得は許さない」と死亡ひき逃げ事件の時効撤廃を求める嘆願書とおよそ18万7400人の署名を提出しました。

 2009年9月30日、午後6時50分ごろ、熊谷市本石の市道で、当時小学4年生の小関孝徳くんが、書道教室から自転車で帰宅する途中、車にひき逃げされ死亡しました。

 孝徳くんの母親の代里子さんは、これまで地元のコミュニティFM「FMクマガヤ」の番組に生出演したり、事件現場近くで、チラシを配ったりし、事件への情報提供などを呼びかけています。

 代里子さんは2019年から、署名と嘆願書を法務省に提出していて今回で4回目です。

 法務省刑事局の松島隆仁参事官に、死亡ひき逃げ事件の時効撤廃を求める嘆願書とおよそ18万7400人分の署名を手渡した代里子さんは法改正を進めてほしいと要望しました。

 嘆願書では、「ひき逃げ事件を起こさせないためには、逃げることを考えない社会をつくることが重要」とし、自動車運転処罰法に、「発覚免脱逃走罪」を設け、重傷の場合は公訴時効30年、死亡の場合は、時効の撤廃を訴えています。

所沢市 住宅全焼 1人の遺体見つかる

 9日未明、所沢市で木造2階建て住宅が全焼する火事があり焼け跡から1人の遺体が見つかりました。

 9日午前2時ごろ、所沢市西狭山ヶ丘で「家から炎が見える」と110番通報がありました。

 火はおよそ5時間半後に消し止められましたが木造2階建て住宅が全焼し、焼け跡から1人の遺体が見つかりました。

 また、近隣の住宅6軒にも燃え広がりこのうち、2軒が半焼するなどの被害がありましたがけが人はいませんでした。

 警察によりますと、この家には高齢男性が1人で暮らしていて、火事のあと連絡がとれていないということです。

 警察は見つかった遺体が高齢男性とみて身元の確認を進めると共に火事の原因を調べています。

大宮駅でセルプ・バザール

 障害がある人たちが作ったお菓子や雑貨などを販売するイベント「セルプバザールin大宮駅コンコース」が開かれています。

 このイベントは、障害がある人たちの活動を知ってもらおうと就労やスキルの向上などを支援する事業所などで構成されている「埼玉県セルプセンター協議会」が毎年、開催しています。

 イベントには、県内34の事業所が参加し、障害のある人たちが作ったマドレーヌなどのお菓子やパン、雑貨などが販売されています。

 イベントの開催を毎年楽しみにしている人もいるということで、会場には、朝から品物を買い求める人が詰めかけていました。

 イベントは大宮駅コンコース中央通路で10日まで開かれています。

さいたま市 障害のある人たちが働くハンバーガー店

 障害者が中心となって働くハンバーガーチェーンの1号店が10日さいたま市大宮区に、オープンすることになり、9日メディア向けの発表会が開かれました。

 さいたま市大宮区の複合施設ビブリの1階にオープンするハンバーガーチェーン「バーガーテラス」です。

 障害や難病のある人たちが雇用契約を結び、働きながら一般就労を目指す就労継続支援A型事業所として10日、オープンします。

 運営会社によりますと、チェーン型の就労継続支援A型事業所が開所するのは、全国で初めてだということです。

 9日の発表会でさいたま市の清水勇人市長は「地域の皆さんから愛され、障害のある人が輝いて笑顔で働ける場所になるように祈っています」と挨拶しました。

 このあと、看板商品である和牛100%のハンバーガーがお披露目されました。

 バンズやパティのほかに、ソースやピクルスなどもすべて手作りです。

 調理から提供まで障害のある人たちが中心となって担当します。

全国高校サッカー出場 昌平にボールなどを贈呈

 今月28日に開幕する全国高校サッカー選手権大会に県代表として出場する昌平高校に大会の協賛企業からサッカーボールなどが贈られました。

 9日は、明治関東支社企画部・ダイレクトリレーション一課上田竜大課長から伊藤隆寛キャプテンにプロテイン6.3キロが帝人ヘルスケア埼玉支店・埼玉東営業所太田博所長が山口豪太副キャプテンにサッカーボール10個を手渡しました。

 伊藤キャプテンは、「全国大会では自分たちのサッカーを貫いて必ず優勝したいと思います」と意気込みを話しました。

 全国高校サッカー選手権は今月28日に開幕し、昌平は31日、NACK5スタジアム大宮で高知県代表の高知と2回戦を戦います。

 当日の試合の模様はテレ玉で生中継します。

上越新幹線で人身事故  約9300人に影響

 8日夜、JR熊谷駅構内を走行中の上越新幹線が、線路内にいた男性をはねる人身事故が起き、男性はその場で死亡が確認されました。

 JR東日本によりますと、上越新幹線と北陸新幹線は、事故から4時間半後に全面で運転再開しましたが、およそ9300人に影響が出たということです。

 JR東日本などによりますと、8日午後8時過ぎ、熊谷駅構内を走行中の上越新幹線たにがわ414号が、異常音を感知し停車しました。

 その後、熊谷駅ホームから線路内に男性が立ち入ったことが確認できたため、警察などが線路内を確認したところ、午後11時30分頃、設備係員が熊谷駅の北側、およそ250メートルの地点で、男性が倒れているのを発見しました。

 警察によりますと、男性は50代から70代くらいで、線路に侵入後、たにがわ414号にはねられたとみられ、その場で死亡が確認されたということです。

 警察は、男性の身元確認を急ぐとともに、当時の状況を詳しく調べています。