4月24日(水)のニュース

県学力・学習状況調査 個人結果票に誤り全員未返却

 去年5月に実施された県の学力・学習状況調査で、公立中学校1校で個人結果票に誤りがあったうえ、受験した全員の個人結果票が生徒に返されていなかったと24日、県教育局が発表しました。

 県教育局の義務教育指導課によりますと、学力・学習状況調査の結果は、番号の付いた結果が各学校に送られたあと、学校で番号と個人を紐付け生徒に返しています。

 去年5月の調査結果が学校に返された後の9月上旬、教職員が一部の個人結果票に別の生徒の結果が記載されていることに気が付き確認したところ、受験した生徒394人分のうち56人分で間違いがあったことがわかりました。

 学校は、個人結果票の修正を試みましたが解決できないまま返却していなかったうえ、ことし3月末まで市町村教育委員会に報告していませんでした。

 中学校は25日、臨時の保護者会を開いて報告と謝罪を行うとともに、個人結果票を再度作成して5月上旬に返却するということです。

GW期間中の新幹線予約数 コロナ禍前の水準超える

 今週末からゴールデンウイークが始まります。JR東日本が運行する新幹線の混雑のピークは、下りが5月3日、上りが5日と6日が見込まれています。

 また、指定席の予約数は、コロナ禍前の2018年を上回っています。

 JR東日本によりますと、あさって26日から11日間の、新幹線指定席の予約数は今月11日の時点でおよそ84万席で、去年と比べて10パーセント増えました。

 コロナ禍前の2018年と比べると2パーセント増えていて、JR東日本は、新型コロナが5類に移行したことが大きな要因とみています。

 路線別では、先月、福井県の敦賀まで延伸した北陸新幹線が去年と比べて13パーセント増えていて、旅行や帰省で利用者が増加したことが影響したとみられています。

 このほか、山形・秋田・東北・上越新幹線も去年より予約数が増えています。

 混雑のピークは下りは5月3日、上りは5日と6日が見込まれています。JR東日本はホームページを確認して、混雑のピークを避け、席に余裕のある列車の利用を呼びかけています。

太陽ホールディングス 新しい技術開発センター開設

 嵐山町に事業所を置く化学メーカー「太陽ホールディングス」はグループ初となる技術開発センターを町内に開設しました。

 「太陽ホールディングス」が開設した「技術開発センター」は地上6階建てで、敷地面積はおよそ1万6300平方メートルです。

 施設名は社員から募集し、「革新の渓谷」を意味する造語「イノヴァリー」と名付けました。

 嵐山渓谷をモチーフにしたオフィス部分は、自由にディスカッションできる開放的な空間が特徴の独創的な作りとなっています。

 また、研究施設には、最先端設備を導入し、主力製品である電子機器の基板の回路を保護する緑色の絶縁膜、「ソルダーレジスト」の開発などにかかる時間を従来の3分の1に短縮しました。

 24日の記者会見で「太陽ホールディングス」の佐藤英志社長は「楽しい社会を実現するひとづくり、想像を超える未来に向けたものづくりにつながる」と期待感を示しました。

武銀新入行員が和紙すき体験

 武蔵野銀行にこの春、入行した行員が24日、東秩父村で特産品の和紙作りを体験しました。

 和紙作りを体験したのは、武蔵野銀行の新入行員47人です。

 24日は、地元の職人の手ほどきを受けながら、和紙をすきました。

 武蔵野銀行は、新入行員に県内の文化や産業に対する知識を広げてもらおうと、地場産業を体験する研修を今年度、始めました。

 東秩父村の手すき和紙は、地元で採れた「こうぞ」を原料に「すげた」と呼ばれる道具で前後に揺り動かします。

 繊維が絡むため、丈夫な仕上がりとなるのが特徴です。参加者は、長い年月をかけて育まれた伝統技法に触れ、地域の産業への理解を深めていました。

川島町 郷土料理給食

 日本各地の食文化に触れ、自分の住む地域の食文化を見直すきっかけにしてもらおうと、川島町の小学校の給食で石川県の郷土料理が提供されました。

 川島町は4月から、「郷土料理で全国一周!」と銘打ち、町内の小中学校合わせて6校で、月に一度、全国の郷土料理を給食に取り入れます。

 初回の24日は、能登半島地震の被災地復興を願い、石川県の郷土料理が提供されました。

 メニューは、石川県で家庭の味として親しまれているサツマイモを使った根菜たっぷりの豚汁「めった汁」や、小麦粉をまぶした鶏肉と麩、野菜の煮込み料理でとろみが特徴「治部煮」など3品です。

 中には、初めて、石川県の郷土料理を食べたという児童もいて、普段の給食とは違うメニューを楽しんでいました。

特別展「鉢形城主 北条氏邦」

 今の寄居町に、戦国時代に存在した鉢形城の城主、北条氏邦ゆかりの文化財を展示した特別展が、さいたま市大宮区の県立歴史と民俗の博物館で開かれています。

 鉢形城は、日本100名城に数えられる中世の城郭で、北条氏邦は16世紀後半に城主を務めました。

 会場には、氏邦ゆかりの書物や仏像などの文化財、147点が展示されています。

 北条氏は現在の寄居町や長瀞町、それに熊谷市などを支配していました。

 北条氏邦判物垪和又八郎宛は、氏邦が家臣に対して領地の権利を保障する目的で作成されました。

 また、氏邦と家臣が奉納し、小鹿野町の法養寺薬師堂に受け継がれる仏像14体も紹介されています。

 このうち、木造日光菩薩・月光菩薩立像は、法養寺の本尊の左右に対照的な姿で立つ特徴的な像です。

 太陽や月の光が区別なく世界を照らすように、人々を守るさまを表現しています。

 特別展「鉢形城主北条氏邦」は、5月6日まで、さいたま市大宮区の県立歴史と民俗の博物館で開かれています。