12月4日(木)のニュース

車で移動か 「かけ子」とみられる男3人逮捕

 神奈川県内に住む80代の女性に、長男やその上司を名乗り電話をかけ現金をだまし取ったとして警察は男3人を逮捕しました。

 犯行の拠点が特定にしにくい車から被害者に電話をかけていたとみられています。

 詐欺の疑いで逮捕されたのは、神奈川県横浜市の自称廃品回収業 村上賢宏容疑者(36)ら男3人です。

 警察によりますと3人は、ことし10月、神奈川県小田原市に住む当時86歳の女性に長男などを名乗り、「会社の重要な書類を間違えて実家に送ってしまった」「お金が至急必要。金融機関でお金を下ろせるかな」などと複数回電話し、現金100万円をだまし取った疑いが持たれています。

 3人は横浜市内を中心に、走行中や大型量販店の立体駐車場に車を止めて電話をかけていた「かけ子」とみられています。

 犯行の拠点が特定されないよう車を使用していたとみられ、1日に数百件の電話をかけていたということです。

 調べに対して3人は「身に覚えがない」などと話し、容疑を否認しているということです。

 警察は、犯行に使われたとみられる複数の車両やスマートフォンを押収していて、余罪などを詳しく調べています。

川口マンション爆発 中国籍の男 起訴内容認める

 去年7月、川口市のマンションの一室を爆発させ、3人にけがを負わせた罪などに問われている45歳の中国籍の男の初公判が、4日さいたま地裁で開かれ男は起訴内容を認めました。

 起訴状によりますと、川口市の中国籍の会社員 温泉被告(45)は、去年7月、自宅マンションの一室で充満させたガスにライターで火をつけて爆発させ、3人にけがを負わせた激発物破裂などの罪に問われています。

 4日の初公判で、温被告は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

 検察側は冒頭陳述で、温被告が、中国政府から監視されていると思い込み「ガス爆発を引き起こして自殺しよう」などと思い、ガスに火をつけたなどと指摘しました。

 一方、弁護側は、当時、温被告は心神耗弱だったとして減刑を求めました。

 判決は、今月15日に言い渡される予定です。

車輪脱落事故を防げ 関越道新座料金所で点検作業

 冬に多発する大型車両の車輪脱落事故を未然に防ごうと、関越自動車道新座料金所で4日、事故防止に向けた点検作業が行われました。

 4日は国土交通省埼玉運輸支局の職員など、およそ30人が参加しました。

 国土交通省によりますと、昨年度発生した大型車の車輪脱落事故は120件で、前の年度より22件少なくなったものの、依然、高止まりの状況が続いているということです。

 また、事故は12月から2月にかけて多発していて、昨年度は半数以上にあたる67件がこの3か月間に集中しています。

 主な原因として、冬タイヤに履き替えて、およそ1か月から2か月が経過した際に必要な「増し締め」と呼ばれるホイールナットを締め直す作業が行われていない可能性があると考えられています。

 参加した人たちは、脱落することが多い左後ろの車輪のホイールナットを、トルクレンチを使って2人がかりで締め付け、車輪の脱落に注意するようドライバーに呼びかけていました。

豊作と商売繁盛を祈願「献芋式」

 来年の豊作と商売繁盛を祈願するイモ神事「献芋式」が、川越氷川神社で行われました。

 川越地域では、12月1日を「紅赤いもの日」と定めています。

 川越氷川神社では、125年以上栽培が続いている紅赤いもの長寿力にあやかり、来年の豊作と商売繁盛を祈願するイモ神事「献芋式」が5年前から行われています。

 4日は、川越市の森田市長や川越サツマイモ商品振興会の小泉会長などが参列し、神事が執り行われました。

 このあと、舞殿で巫女が舞を奉納しました。

 境内では、市内の畑で取れた16種類のサツマイモやお菓子の展示や、紅赤いもで作られたお茶が参拝客に振る舞われました。

西武園ゆうえんち初 ノスタルジック水族館公開

 所沢市の西武園ゆうえんちで、初めてとなる水族館の特別展示が5日から始まるのを前に、4日、報道陣に公開されました。

 おもちゃ屋のショーケースにウーパールーパー、駄菓子屋のカプセルトイのケースにピンポンパールなど、園内にある「富士見天望塔」の富士見ルームでは、あわせて20種類・およそ400匹が泳いでいます。

 海がない埼玉県にある遊園地のレトロな雰囲気の中で、魚たちなどが泳ぐ姿を楽しんでもらえたらと今回、初めて企画されました。

 レトロなバスに乗れば、車窓をイメージした水槽にカラフルな模様のディスカスが、空に浮かぶような姿を楽しむこともできます。

 また、魚の飼育と植物の水耕栽培を一緒に行うことができる循環型の農業生産システム「アクアポニックス」の取り組みも展示されています。

 西武園ゆうえんちの「ノスタルジック水族館」は、5日から来年4月5日まで開催されます。

秩父夜祭 見物客を魅了

 日本三大曳山祭の一つで、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている秩父夜祭の大祭が3日夜、秩父市で行われ、冬の夜空を彩る華やかな山車の行列と、次々と打ち上がる花火が多くの見物客を魅了しました。

 およそ300年の歴史がある秩父夜祭は京都の祇園祭、岐阜の高山祭とともに「日本三大曳山祭」として知られ、2016年にユネスコの無形文化遺産に登録されました。

 夜になると、ぼんぼりに明かりをともした豪華な6基の山車が、秩父神社の女神と武甲山の男神が年に一度、出会う場所とされる「御旅所」に向かいました。

 そして、およそ5000発の花火が冬の夜空に次々と打ち上げられる中、10トンを超える山車が傾斜が25度もある「団子坂」を引き上げられると祭りは最高潮に達し、見物客からは歓声が上がっていました。